監修:Christina Nelson

ホワイトニングのメカニズム


– ホワイトニングのメカニズム –
漂白剤で歯の色を脱色

ホワイトニングのメカニズムについては、まだ完全に解明されているわけではありません。
簡単に説明するとすれば、
「食事の習慣や加齢、その他の要因で黄ばんだ歯を薬剤を使って、歯の表面の見た目を白く見えるようにする方法。」
ということになります。

この仕組みとして次の二つが挙げられます。
①ホワイトニング剤を使って、歯の表面の着色物を白く漂白する
②ホワイトニング剤を使って、歯の表面構造を変化させる

まず、歯の表面に主成分が過酸化物の薬剤を塗り、歯の表面の着色物を無色透明に分解します。

これは皆さんの想像通りだと思います。

問題は②です。
ホワイトニング剤によって、歯の表面の組織構造を「曇りガラス状」に変化させることで、光の乱反射が発生し黄ばみが白く見えるようにするのです。

つまり、漂白剤で歯の色を脱色して白い歯にするわけではない、ということです。

– ホワイトニングのメカニズム –
歯の構造

まず、歯の構造から、順を追って説明します。

歯には、表面に「エナメル質」があり、その奥に「象牙質」というものがあります。
歯が黄色くなってしまうのは、この「象牙質」が黄ばむことによって起こる現象です 。

「エナメル質」は半透明なので、象牙質が透けて見えるため、歯が黄色くなるのです。

歯を白く見せようと思うと、何か白いもので象牙質の色を覆い隠せばいいということになります。

つまり、エナメル質の表面に何か加工を施して、なかの象牙質の色を隠し、かつ表面が白く見えればいい、というわけです。

エナメル質は、「エナメル小柱」という角柱が束になってできています。
ホワイトニング剤から発生する活性酸素は、「エナメル小柱」の構造を、角状から球状に変化させる働きがあるのです。

そして、球状になると光が乱反射して、曇りガラスのような「マスキング効果」が発生して、結果的に歯が白く見えるというわけです。

過酸化物を使うホワイトニングに関しては、このようなメカニズムになっています。

– ホワイトニングのメカニズム –
歯を白く見える様にす

多くの人は、「ホワイトニングは歯を漂白して白くするもの」と思っていますが、「白く見えるように手を加えている」というのがホワイトニングの本質なのです。

歯そのものが白くなっているわけじゃないと聞くと、少し裏切られたような感じがするかもしれません。

ただ、ホワイトニング剤の主成分である「過酸化物」は、歯周病の治療にも使われているので、歯にも安全で、良い効果を享受できるので、少し救われると思います。

象牙質は、加齢によってどうしても黄ばんでしまうので、それを避けることはできません。

また、原因が加齢である以上、一度黄ばんでしまった象牙質を白く戻す、ということも不可能なのです。

ですから、今できる手段で「歯を白く見える様にする=白くする」ということが肝心なのです。


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